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南仏生活のいろいろ


by atelier-cypres
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あんこうのパスタ

某番組で紹介していたものを参考に。ちょうどあんこうも買ってあったので試しました。

これらの材料に生クリームも仕上げに加えます。

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あんこうはいつもは白ワイン入りレモンクリームソースで和えて食べるのですが、トマトソースに日本酒と生クリームを合わせたものに入れたほうが味を楽しめますねえ・・・。新発見。

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また作りたい。
by atelier-cypres | 2008-02-15 06:39 | おうちごはん

雪山

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今週は小学2年生(フランスではCE1という学年・7歳)の息子が4泊5日のスキー合宿に出かけている。うちでは毎年1週間のスキー休暇に出かけているので、うちの子はすでにスキーをしたことがある。スキー山は割合近くにあり(最も近いところで車の移動が2時間半程度)、家族で休みを1週間とり、スキーを楽しむのは割合一般的。フランスの学校では2月に冬の中休みが2週間あるのでそれを利用する場合が多い。

さて、この行事は学校の2年生の2クラスの担任の先生達の率先で毎年行われているもので、各クラスには担任教師以外に若い男性の野外活動専門のアシスタントが付く。

25人いるクラスの中には3人ほどの不参加もあり、これを学校側は選択の自由として認めている。(このあたり、横並びでなくても良いフランスの精神の表れ)

スキー合宿では午前中の活動として、酪農農家の見学、ソリー犬を使ってのソリー体験、雪山散策など。午後は毎日スキー訓練となる。最後の2夜はダンスパーティ・・というところはフランスらしい。大人も子供も揃って、弾けて楽しむのだ。

合宿センターから毎晩21時に設定される専用のブログを通して、その日の報告記事が観閲でき、保護者からのメッセージも書き込め、それらは翌朝にプリントして各自に手渡しされる。それ以外にも、事前にセンターには手紙が届くように手配しておいて、〈実際我が家も5日分の手紙を用意し、事前に送っておいた)指定日に生徒に届くようにしてもらえる。それからファックス送信も可能で、全ての伝達方法を使って連絡を取ろうとする親は多い。

昨日はセンターからの子供自身の手で書かれた絵葉書が届いた。

出発前夜である夕べは、2クラス共同連絡でメールが回され、2組の担任の先生にお礼のプレゼントを贈ってはどうか、という意見が出された。街にある温泉施設の利用券がそのプレゼント。

ところで、うちの子は毎晩抱いてねる抱き人形(クマのぬいぐるみ)を持参した。一度も外泊させたことのない子でも、この合宿はとても楽しみにしていて心配そうな様子は全く見せなかった。出発の日も到着したバスの入り口に真っ先にへばりつき、一番乗りで搭乗。バスが出る時もこちらを全く振り向かずに友達と夢中に車内で話し続けていたのには、夫と二人で思わず顔を見合わせて笑った。やれやれ・・・。

こうやって徐々に親離れ子離れが出来てゆくと、良いかな・・と思っている。

今晩20時に帰ってくる子供と会うのが楽しみ。この5日間がきっと息子を大きくしただろうなあ。
by atelier-cypres | 2008-02-08 17:05 | 日常より

映画鑑賞後記

1年ほど前の映画鑑賞になるが、その日は映画の印象が強すぎて、夜眠ることができなかった。それで書いた感想。すっきりして、その後眠れたのだった・・・。その後の付け足しあり。


「Lettres d’Iwo Jima~硫黄島からの手紙」より
監督:クリント・イーストウッド 製作:スティーブン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド
脚本:アイリス・ヤマシタ 音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーブンス
出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、中村獅童 他

戦争映画はもう見まいと2002年の「戦場のピアニスト~Le Pianist (ロマン・ポランスキー監督)」を観て以来心に決めていた。好きな俳優とイーストウッド監督の名前に釣られて観てしまったこの映画。アメリカの製作でありながら、台詞は全て日本語。1945年2月19日に始まった日本とサイパンの中間に位置する硫黄島での戦いを描いた作品。7000人のアメリカ人兵士と2万2000人の日本人兵士の死で終わるこの悲惨な戦いの「日本人の気持ち」を、イーストウッド監督はほとんど完璧に描いてみせる。同じ硫黄島での戦いをアメリカの立場で描いた「父親たちの星条旗」に続く第2作目として作られた。

戦後61年目にアメリカ人が日本の立場で太平洋戦争を描いたことは歴史的に意義があると思う。日米両方の兵士とも、戦場に送られるまでは普通の人としての生活があり、愛する家族や親しい人との別れを強いられている点では同じである。人間を殺したい人はどれだけいるだろうか。戦争の勝敗を主に描くのではなく、そこで命を落とす兵士達、また軍の司令官の家族への思いや決死戦への後悔の念、覚悟を描くことで戦争の意味を問うものともなっている。しかし、我々は具体的なシーンを眼にしなければ人の痛みを想像できないのだろうか。内容が史実であるだけに余計悲しくなる。

現在は自衛隊とアメリカ軍基地となっている硫黄島での映画撮影は東京都から1日しか許可が下りなかった。幾つかのシーンを現地ロケした以外はアイスランドの黒い浜辺とロスで撮ったもの。映像はほとんどモノトーンかと思われるほどに色を落としてあるため、戦闘場面などの生々しさが抑えられている。かすかに掛かった色みが美しい。音楽は監督自身の息子、カイル・イーストウッドが手がけている。単律のピアノのメロディで始まる出だしは最大の効果を引き出し、美しくとてつもなく深い。この島で命を落とした兵士達一人一人の魂の重さを表すかのようだ。戦場で使われるメインテーマも命のきらめきのようなものが表現されており、逃げ場のない、しかも「玉砕」で終わらざるを得ない兵士達の運命は無常に残酷に与えられたものであることを如実に示すものとなる。また当時の日本の雰囲気をも含んだメロディ構成に感嘆した。

この映画に構想を与えたのは、「玉砕総指揮官の絵手紙」という著書である。太平洋戦争で硫黄島に陸軍中将として実在した栗林忠道は家族へ沢山の絵手紙を残している。この著書を通し、イーストウッド監督は戦時下にあっても冷静さを失わずに、大変稀な戦略を展開し、5日間で攻略の終わるとされていた硫黄島の攻防を36日間守備し、兵士達を最後まで守ろうとした人物に惹かれたのだった。監督のみならず、脚本家のアイリス・ヤマシタ氏も栗林中将の手紙を読み彼の人間性に目を留め、脚本構成に生かしたという。配役では栗原忠道役の渡辺謙の熱演も良いが、それ以上に若い一等兵西郷を演じる二宮和也の演技がリアルに迫り、感情に訴えるものとなっている。

ところで映画を観終わって、1959年の邦画「野火」を思い出した。(大岡昇平原作、市川昆監督、船越英二、--残念ながら先日他界された--、主演の作品)昭和19年にフィリピンのレイテ島で最後の防衛線を張っていた大岡昇平自身の体験が基になっている。この二つの映画は時期と状況が同じであるだけでなく、それをアメリカ人と日本人の二人の監督が同じような目線で描いている点も共通している。極限状態に置かれた人間がみせる尊厳が描けている点に於いてもである。大岡昇平はこう語っている。
「私はレイテ戦闘記を詳細に書くことが戦って死んだ者の霊を慰める唯一のものだと思っている。それが私にできる唯一のことだからである。」

一旦は後悔した映画鑑賞だったのだが、日に日にやはり観て良かったと思えてくる。戦争を知らない私が持つことのできる厭戦争感は、この先絶対に繰り返したくないという意味でまた愚かな歴史を嫌悪し、悪とする過程で起こるものだが、実際に戦争を体験した人は(人間の極限を目の当たりにし、あるいは自分が無くなり、判断も出来ない恐怖を感じ・・・)戦争とはどういう事なのか幾重にも群がる意識層で知っている。彼らの経験を映画鑑賞ということで追体験することによってのみそれは知りうるものだと改めて認識した。

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エクス・サン・プロヴァンスのある映画館はこんなにバロックな内装・・です。
by atelier-cypres | 2008-02-05 19:18 | 琴線に触れる言葉